2021年度かなしみぽすと マインドフルネスワークショップ開催レポート

開催報告

  日付 テーマ・内容

第1回

ワークショップ

9月11日(土)
10:00~12:00 (120分)
共感疲労を防ぐマインドフルなセルフケア
担当講師・木村直子

第2回

ワークショップ

9月25日(土)
10:00~12:00 (120分)
マインドフルネスを習慣にするテクニック
担当講師・木村直子

第3回

ワークショップ

10月9日(土)
10:00~12:00 (120分)
マインドフルなケア提供者とは
担当講師・木村直子

第4回

ワークショップ

10月23日(土)
10:00~12:00 (120分)
自分に優しさを向ける「セルフコンパッション」
担当講師・木村直子

 

第1回目ワークショップ

共感疲労を防ぐマインドフルなセルフケア

この回では、「共感」の正体とは何なのかを見ていきながら、なぜ共感することが疲労につながってしまうのか(なぜ共感は「諸刃の剣」なのか)を解説しました。そして、共感疲労の予防策としてのマインドフルネスとコンパッション の定義や役割について脳科学的な効能も含めて理解を深めた後、マインドフルネスの実践を紹介しました。 

 

自宅で復習するための「ホームプラクティス」

  • 「太陽の瞑想」 

  • 「様々なアンカーを使った瞑想(呼吸の瞑想含む)」(※音声あり)

(▶再生をクリックしてください)


第2回目ワークショップ

マインドフルネスを習慣にするテクニック

この回では、共感疲労を含めて人間のマインドが苦しみを生み出すカラクリについて解説しました。

日常的にマインドフルネスを培うことで、心が「ネガティブな先入観」や「マインドワンダリング」に引っ張られる傾向に歯止めをかけられることを脳科学も交えながら紹介しました。一定時間座って行ういわゆる瞑想だけでなく、日常の中で仕事中や待ち時間・移動時間などでも実践できる「日常的マインドフルネス」や、自分が苦しみを生む思考をしていると気づいた時にはそれを遮り、本来の身体と心に戻る手法を紹介しました。 

自宅で復習するための「ホームプラクティス」

  • 優しく思考を手放す瞑想(※音声あり)
  • 日常的なマインドフルネスの様々なテクニック 

(▶再生をクリックしてください)


第3回目ワークショップ

インドフルなケア提供者とは

この回では、ケア提供者にとってのマインドフルネスの効能とは、単なるリラックスや無駄な思考を排除することではなく、目の前にいる相手に対する注意の向け方や同調する力を高めたり、コンパッションを培ったり、また難しい感情に対する耐性(リジリエンス)も高めたりすることだと学びました。

つまりマインドフルネスには、セルフケアという側面と同時にケア提供者としてのトレーニングという側面もあることに注目しました。特に難しい感情に対する耐性を高めることで、ケア提供者は自身のセルフケアを行いつつ、他者の難しい感情に寄り添い続ける資質を高めることができるので、その実践方法を学びました。 

自宅で復習するための「ホームプラクティス」

  • RAIN瞑想と呼ばれる瞑想法について復習と練習(※音声あり)

(▶再生をクリックしてください)


第4回目ワークショップ

自分に優しさを向ける『セルフコンパッション』

この回では、普段は他人に向けている優しさを自分自身に向けるための心の持ち方や具体的な方法を紹介しました。

コンパッションとは、苦悩や苦痛を持つ人に対してその苦しみを取り除きたいと願う、または優しく寄り添いたいと願う気持ち、動機、在り方そして行動の複合的な働きを指します。そして、それは他者だけでなく自身にも向けられるものです。友達を大切にするように、自分自身を大切にすることは共感疲労を予防するにあたって非常に重要なことです。それは、マインドフルネスと一緒に動員することによって可能になります。

(解説は、こちらから聞くことができます。) 

自宅で復習するための「ホームプラクティス」

  • マインドフルネスとセルフコンパッション の瞑想の実践を継続(※音声あり)

(▶再生をクリックしてください)