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マインドフルネスワークショップ第一弾 第4回2020年11月14日(土)開催しました

2020年11月14日(土)、かなしみぽすとマインドフルネスワークショップ第一弾第4回を開催しました。

今回はゲスト講師池埜 聡(いけの さとし)先生≪関西学院大学 人間福祉学部 社会福祉学科教授≫による講義。

 

「共感疲労のメカニズムを知ろう」というテーマのもと、1. ⽀援者への影響を5つの視点から、2. 共感の落とし⽳とマインドフルネスの役割、3. コンパッションという新たな扉、4. プラクティス という順番でケアする⼈のためのケアを分かりやすく読み解いてくださいました。

先生が慈しみに満ちた空間をお作りくださっていることが感じられ、Zoom開催という物理的には離れた環境ではあっても、今そこにいることを存分に味わえた時間でした。

 

※池埜聡先生による「慈悲を耕すふたつの瞑想」の音声

※担当講師(木村直子さん)のメッセージ

をお届けします。

 

ワークショップ参加者の方はもちろん、今回参加ができなかった方もご活用くださると嬉しいです。皆様の瞑想継続のお役に立ちますように。

(▶再生をクリックしてください)

【木村直子さんからのメッセージ】

第4回目も、皆様とご一緒に温かい時間を共有できましたことに心から感謝申し上げます。池埜聡先生には、他者をケアする人を取り巻くリスクは一つではなく様々な様態があることを丁寧に解説して頂きました。「頭」をフル回転させながらケア対象者に共感しようと努力しようとすればするほど様々な不調にがんじがらめになってしまうというジレンマを私たちは抱えています。しかし、共感の持つ光と影をしっかりと踏まえ、動物の本能にも備わっている「コンパッション」をマインドフルネスとともに耕すことで、私たちはリスクと上手に付き合い、成長し、ケア対象者の苦悩に寄り添い続けることができることを学びました。

 

言葉を力を使った「慈愛の瞑想」は、決して「こうなりなさい」と言った特定の価値観を私たちに押し付けるものではありません。最も辛い時に無理やり自分を奮い立たせるために行うものでもありません。最新の脳科学が証明しているように、私たちは無理のない範囲で、その言葉にただ心身を委ね「戻っていく」だけでコンパッションは涵養されるのです。池埜先生には、数多く存在するコンパッションを耕す瞑想から2つを厳選してご指導頂きました。その音声をかなしみぽすと のホームページにアップさせて頂きました。こららのプラクティスを実践するのは、気が向いた時に少しずつで結構です。どうかご自分のために実践してください。

 

池埜先生の瞑想誘導の中にもありました通り、今、世界中の誰しもがコロナ感染の脅威にさらされています。まさに対岸の火事ではなく世界中の誰しもが健康でありますように・安全でありますようにと願わずにはいられない時代を私たちは生きています。こんな時代だからこそ、コンパッションを耕す意味はより一層大きいと私は感じています。